Procedure
認証取得の手順
ハラル認証とは
イスラム教の教えに従って「ハラル(許されるもの)」とされる製品やサービスであることを示す認証制度です。主に食品、化粧品、医薬品、さらには物流や観光業に至るまで、さまざまな分野で活用されています。この認証を取得することで、ムスリム(イスラム教徒)の人々が安心して利用できる製品やサービスであることを証明できます。
認証プロセス
- 原材料や製造工程がイスラム法に基づいているかを調査します。
- 認証を行う機関(ハラル認証機関)は、製品の成分、製造環境、流通プロセスを検査し、基準を満たしている場合に認証を付与します。
対象となる製品・サービス
- 食品: 食材(肉、調味料など)、加工食品、飲料
- 非食品: 化粧品、医薬品、日用品
- サービス: 飲食店、観光業、物流
- など
ハラル認証の目的
- 世界中のムスリム消費者に信頼を提供。
- 輸出を目指す企業にとって、新しい市場へのアクセス手段。
認証機関
各国には認証を行う専門の機関があります。たとえば、マレーシアの「JAKIM(ジャキム)」が代表的です。
ハラル認証及びムスリムフレンドリー認証フロー
事前相談・問い合わせ
- お問合せの上、認証の概要、対象範囲、費⽤、期間について説明を受ける。
- ⾃社の商品や施設が認証の対象となるかを確認、輸出の場合は対象国の詳細確認が必要。
- 注) ⼝腔摂取するもや、化粧品⽤はMS1480(HACCP)やMS1514(GMP)、ISO9001などの取得が条件。
ハラル基礎講習の受講
- ハラル認証の対象品⽬に合わせ1⽇の基礎講習を受講、その後申請の検討をして頂きます。
- 基礎講習料⾦(概算)¥20,000円/⼀⼈、オンライン講習料⾦¥5,000円/⼀⼈、当機構の指定する場所、若しくは、指定される場所へ出向 (交通費実費精算)
事前審査の申請
- 事前相談が終わり、申請を希望される場合は、認証取得の対象になるかを事前に審査致します。
- 申請者との秘密保持契約を取り交わし、事前審査に関する契約を⾏う。
- 対象となる品⽬に合わせ、現地確認が必要な場合は、出向の上審査の実施。 (交通費実費精算)
- この時点では、ハラル対応処置は必要ありません。
事前審査の報告
- 可否判定の報告
- 判定後、申請者を⾏う場合は、本申請に関する契約を⾏う。
- 必要提出書類のチェックリストを確認頂き、提出書類の準備に⼊って頂きます。
本申請、書類提出
- ハラル認証の監査に対する契約締結。
- 必要な書類の提出(JAKIM Halal Certification Checklist)チェックリストを参照下さい。
- 書類の準備が整いましたら、本機構(JGH)にご郵送、Web送信、若しくは持参下さい。
書類審査
- 認証機関が申請書類をもとに、製品や原材料がハラル基準に適合しているかを審査する。
- 申請書類に不⾜書類や疑義があれば、追加の確認や提出を求められます。
- 申請書類に是正事項が無ければ、現地調査へと移⾏します。
⼯場・施設の現地監査
- 認証機関の専⾨監査員が⼯場や施設を訪問し、次の項⽬を確認する 。
- 原材料管理
- 製造⼯程がハラル基準に適合しているか
- 異物混⼊(⾮ハラル物質)防⽌策
- 清潔さや従業員の管理状況
- 可否判定の状況により、必要に応じて改善指摘が⾏われ、その指⽰に従い是正する。
接遇主任者講習
- 管理、サービス向け認証基準の解説を中⼼に、ハラール対応を適切に⾏う為に必要な知識を習得します。
監査報告・評価
- 現地審査の結果をもとに報告書が作成される。
- 認証機関内で最終評価が⾏われ、基準適合が確認される。
認定
- 審査に合格すると、ハラル認証書が発⾏される。
- 認証の有効期間(例:1年、2年)が定められ、定期的な監査が必要となる。
認定書の発⾏
- 認定機関より2週間ほどで認定書の発⾏が⾏われる。
- ハラル認証マークが付与される。
認証取得
※認証⼿続きの終了
定期監査
※定期監査は認証の有効期間によって定められる
- 認証機関による⼯場、施設の管理状況を、定期的に監査を受けることで認証を維持できる。
- 変更があった場合(原材料や⼯程変更など)は速やかに報告し、再審査が必要な場合もある。
申請に必要な書類
企業・事業情報関連
- 会社概要、会社名、所在地、設⽴年、代表者名、連絡先など
- 登記簿謄本・地⽅⾃治体からの営業許可証・⼯場または施設の概要(⼯場、施設のレイアウト図⾯)
製品・原材料・包装材関連
- 認証対象製品リスト・原材料リスト・原材料のハラル証明書(特に動物由来の成分を含む場合)
- 製造⼯程の詳細(⼀覧表)・製品の仕様書・包装材の種類・製品のデザインとラベル
衛⽣・品質管理関連
- HACCPまたはISOの証明書(任意)・品質管理⼿順書・衛⽣管理基準・従業員の教育プログラム
製造・流通関連
- 製造⼯程管理マニュアル・交差汚染防⽌対策・倉庫管理の記録・流通・輸送に関するポリシー
従業員関連
- 従業員リスト・ムスリム従業員の有無
追加書類(状況により異なる)
- ハラル認証申請書・同意書
- 認証機関が求めるその他の書類(例︓契約書、追加の検査報告書 など)
主な要件
ハラル認証の取得条件
- 1. 品質管理システムの導⼊
-
ISO9000s、GMP、HACCP、ISO22000のいずれかの認定を取得していることが、認証申請の前提条件
- 2. 原材料のハラル性の確認
-
ハラル認証品および、ハラル認証品と同⼀ラインで製造する製品の原料が、イスラム法に適合していることが必須条件
- 3. 製造・保管環境の整備
-
製造過程や保管中に、ハラム(⾮ハラル)なものとの交差汚染がないよう、清潔な状態を保つ必要がある
- 4. 従業員教育
-
従業員がハラルの概念や⼿順を⼗分に理解し、適切に対応できるよう教育を⾏うことが求められる
- 5. 管理体制の構築
-
ハラルと⾮ハラルの製品や原材料を分けて管理し、適切な書類管理や体制を整備することが必要
料⾦システム
ハラル認証費⽤は事業規模や客数、その他要求に応じて異なる
認証料⾦以外にハラル講習費、交通費、宿泊費、社員研修、検査費⽤は別途顧客規模および要求により、認定料を決定。主に下記条件を考慮し認定料を決定。
- 事業規模(⼩、中、⼤)
- 製品数・メニュー数 または 製品・メニューの処理⽅法
- ⼯場数 または 店舗・⽀店数
- 使⽤する原材料数
- 確認必要な原材料の種類、数